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(13)病院・222号室(夕食後)
   夕食後、ゆったりとした時間。
   ただぼんやりとベットに寝転んでつい
   ているテレビを見ているなお。
   さき、簡易テーブルで小さな手帳に何
   か書いている。
なお「何書いてるの」
さき「(気がついて)ん?」
なお「何書いてるの、それ」
さき「日記…」
なお「書くほどのことってある?」
さき「あるよ…たくさん」
なお「あるかなあ」
さき「(微笑みながら頑として)あるよ」
なお「・・・今日って何か特別な事あったか
 な…?」
さき「ずっと二人でいたでしょ?それだけで
 じゅうぶん書くことあるよ」
なお「そうかな」
さき「そうなの(と、作業にもどる)」
なお「ふ~ん…」
   楽しそうなさき。
   視線を落とし書く作業に夢中になる。
   視線はいつのまにかテレビではなくさ
   きのほうを向いているなお。
   その視線にさきは気づかない。書くの
   に夢中。
   じっと視線をそらせず見つめているな
   お。
   部屋にはただテレビの音だけが流れて
   いる。


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