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2010.03.07
揺れる秋桜、舞い散る花びら。(8)
「一人で寂しくないん?」
「ちっとも!一人の方が楽だもの」
「……」
きっぱり言い切る彼女。
それでもめげずに、
「あんな~昨日××があってん!!」
「○○ちゃんの顔ってめちゃ私好みやねん!!顔描かせてもらえんかな~」
「あ~っ今の娘、可愛いくなかった!?」
などと、自分の好きな話題をひたすら彼女にしていました。
「あなたって本当に女の子の話しかしないのね」
「…す、すいません」
だって、好きなんですもん、女の子とか美しいものが。
ある時お友達に、
「あんな~今日もナカタニちゃんの家に寄るねん!」
「…ケイ…そんなんやから、××さん達にレズって言われるねんで!!」
「え!?そんな事言われてるん?う~む、陰で言われるのは初めてやわ~」
「あんたな~…」
「ほな、あの娘待たしてるし!お先っ!」
「大丈夫か~」
「大丈夫、だいじょうぶ♪」
ナカタニちゃんを自転車の荷台に乗せ、二人乗りで帰りながら~
「あんな~、私とナカタニちゃんがレズやって!」
「え~本当?私、そんな事言われたの初めて」
「私だって初めてやわ~」
お互いの顔を見合わせて笑ってしまいました。
その当時、特にカミングアウトなどはしておりませんでした。
と、言うよりも、自分が何者か…と言う自覚が全くありませんでした。
(いまだによく判っておりませんが…)
それ以前に、自分が他人からどんなキャラクターに見られているのか?
~という自覚すらもなかったと言う…。
大阪はあまり馴染みが無いんじゃないのかなァ~と思ったので、
自転車で行ける所はどこへでも連れてまわってみました。
ナカタニちゃん、ケイ、愛犬・ぶち(ダルメシアン・メス)の二人と一匹で、
近くの河川敷の堤防へ登り、夕日を眺めたり、
二人でこっそり高層マンションに登り、夜景を見下ろしたり、
近くの花火大会の見物に行ってみたり。
(常にチャリンコ2人乗り。運転手ケイ。助手席ナカタニちゃん。)
今から思うと、めちゃ定番の初心者カップルのデートコースみたいでした。
二人でいると、とても楽しかったのです。
彼女はあまりはしゃいで笑う娘ではありませんでしたが、
なぜか私の前ではよく笑っていました。
たぶん、私がアホな事ばっか言っていたからでしょう。
(9)へとつづく。
「ちっとも!一人の方が楽だもの」
「……」
きっぱり言い切る彼女。
それでもめげずに、
「あんな~昨日××があってん!!」
「○○ちゃんの顔ってめちゃ私好みやねん!!顔描かせてもらえんかな~」
「あ~っ今の娘、可愛いくなかった!?」
などと、自分の好きな話題をひたすら彼女にしていました。
「あなたって本当に女の子の話しかしないのね」
「…す、すいません」
だって、好きなんですもん、女の子とか美しいものが。
ある時お友達に、
「あんな~今日もナカタニちゃんの家に寄るねん!」
「…ケイ…そんなんやから、××さん達にレズって言われるねんで!!」
「え!?そんな事言われてるん?う~む、陰で言われるのは初めてやわ~」
「あんたな~…」
「ほな、あの娘待たしてるし!お先っ!」
「大丈夫か~」
「大丈夫、だいじょうぶ♪」
ナカタニちゃんを自転車の荷台に乗せ、二人乗りで帰りながら~
「あんな~、私とナカタニちゃんがレズやって!」
「え~本当?私、そんな事言われたの初めて」
「私だって初めてやわ~」
お互いの顔を見合わせて笑ってしまいました。
その当時、特にカミングアウトなどはしておりませんでした。
と、言うよりも、自分が何者か…と言う自覚が全くありませんでした。
(いまだによく判っておりませんが…)
それ以前に、自分が他人からどんなキャラクターに見られているのか?
~という自覚すらもなかったと言う…。
大阪はあまり馴染みが無いんじゃないのかなァ~と思ったので、
自転車で行ける所はどこへでも連れてまわってみました。
ナカタニちゃん、ケイ、愛犬・ぶち(ダルメシアン・メス)の二人と一匹で、
近くの河川敷の堤防へ登り、夕日を眺めたり、
二人でこっそり高層マンションに登り、夜景を見下ろしたり、
近くの花火大会の見物に行ってみたり。
(常にチャリンコ2人乗り。運転手ケイ。助手席ナカタニちゃん。)
今から思うと、めちゃ定番の初心者カップルのデートコースみたいでした。
二人でいると、とても楽しかったのです。
彼女はあまりはしゃいで笑う娘ではありませんでしたが、
なぜか私の前ではよく笑っていました。
たぶん、私がアホな事ばっか言っていたからでしょう。
(9)へとつづく。
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