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「ぶっちゃけ、ミキとはケイを通して以外あんまり話した事ないなあ~。
必要な話とか当たり障りの無い話やったらあるけど…」
誰もがそう言います。
では、クラスメイトの皆、彼女の事をどんなイメージで見ていたのでしょうか?
「清楚ってカンジ」
そうやったのか…知らんかった。
確かに、あの娘は色々な肩書きを差し引いても、充分に男子好みの
清純そうな外見でした。
けれど、そんな他人が描いている彼女のイメージとは裏腹に、
とても屈折したものを裡(うち)に秘めている娘でした。
私も最初は自分の勝手なイメージで見ていましたが、
つきあっていくうちに、何か違うなァ~…と思うようになりました。

一見誰にでもあたりは柔らかいのですが、それはうわべだけで、
本当の心の裡(うち)はめったに明かしません。
他人に対して心を開くのが苦手だったようです。
私に対しては~私自身があんまり何でもかんでもありのまま話すと言う
ぶっちゃけキャラだったので、多少心を許してくれていたみたいです。

あの娘には人を寄せつけない壁みたいなものがある…。     
友人、皆が口を揃えて言いました。
私は鈍感だったからなのか、全くそうは思いませんでした。
もしかしたらあったのかもしれませんが、気に入った娘には強引な私の事です、
きっと無意識のうちに破っていたのでしょう。

(8)へとつづく。

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