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某私立大学。
「また?」
ゆいの通う大学にまで押し掛ける能登刑事。
クラブで会った時とは、また雰囲気の違うゆいに少し戸惑う能登。
「9月3日、君はビジネスホテルにいたね?フロントで確認済みだ」
「そうだっけ?行ったかも。ホテルはしょっちゅう使うから」
あっさり認めるゆい。
「君みたいな娘がなんであんな所で働いてるんだ?」
「悪い?ただのバイトじゃん」
「…」
高校生の、同じような年頃の娘を持つ能登には理解しがたかった。
「疑ってる?仮に私だとして何のために?」
「また来るよ」
質問には答えず立ち去る能登。
「もう来なくていいから…」
つぶやくゆい。

「ゆいちゃん、さっきの人誰?」
ゼミが終わったりながゆいに声をかける。
「クラブでナンパしてきたオジサン。アイツしつこくて。
こんなトコまで来たから、追い返した」
「ふ~ん・・」
小さくなる能登の後ろ姿をりなはじっと見つめる。
「それよりりな、あのクセやめた方がいいよ…私は好きじゃない」
「どうして?一回も二回も一緒じゃない?」
「…」
無邪気に微笑むりなを黙って見つめるゆい。

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