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【視聴者は"カタストロフィ"(盛り上がり)を求めている】
★カタストロフィ…
「倒す」を意味するギリシア語のkatastrophに由来し、
普通「悲劇的結末」とか「破局」と訳される。
演劇用語としては、劇構成上の最終部分を示し、
クライマックスで最高潮に達した主人公の運命が
やがて逆転、下降線をたどり、
残っていた運命挽回(ばんかい)の可能性も消えて
破滅が決定的になることをいう。

しかし、なにも悲劇にだけ適用されるものではなく、
単に劇を結末づける部分をさすとも考えられ、
「大団円」「大詰」と訳されることもある。
この意味では日本の能の「序破急」の急がこれに相当する。
(出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)より転載)

※ちなみに序破急とは、お能や浄瑠璃などの起承転結の事デス~。
序…序章(プロローグ)。破…盛り上がって。急…急展開に収束。
~みたいに考えて戴ければ…。
(確か昔にそう習ったんですが~記憶が…!もし間違っていましたら御一報を!)


絡み(レズプレイ)の上ではカタストロフィ(盛り上がり=絶頂)、
すごくありました。
先に記述したように
ドラマの上では、ちょっと感情の流れを断ち切られた状態になった。

★ドラマ的には、2人が結ばれる、
前半までは感情移入がスムースだった。
後半は一端、感情が途切れてしまった。

いつもだったらしつこいほどに丁寧に(注:褒め言葉です!)
女の子の気持ちを丹念に追ってくれるのに
なぜそうなったのか?

★時間配分…
バスの痴漢場面に時間をとりすぎたから…なのかな?
(今回の一番の見せ所なんで、AVとして全く間違ってないんですが~)

今回、ずっと一緒にいられない…がテーマだとして、
痴漢という道を逸れる人でも
人間的な悩みがあるんだよ…
痴漢設定にとらわれすぎて、
痴漢する側(えみ香)の心情だけを描いてしまった。
えみ香の事情、こちらだけをクローズアップしている。

痴漢される側の心情は?紗世の心の葛藤は?
紗世はなぜ逃げなかったのか?

※映像の中では紗世に対する情報は、
ほとんど語られません。
(↑視聴者の紗世への興味や、想像を喚起されて、全然有りだと思います。)

ただ、紗世の立場に感情移入する…となれば
多少なりとも、紗世の人としての背景(バックボーン)や内面は知りたい気もしました。


★そこでちょっと思い出したのが~
※例)井坂朋泰監督の名作『制服レズビアン』のドラマ部分での西野翔さんの役柄…
心情変化(葛藤)が少なくて、常に平常心を保っている印象で、
相手役の南つかささんをどう想っているのかが
見えづらかった…。
(ゆえに翔さんの行動には多少、唐突感がありました…)
(ひと夏の避暑地の出来事…美しい映像背景&美少女同士の淡い恋~
 若干、雰囲気で乗り切った感が~…)
(わ~ゆっちゃった!すみません!この作品も死ぬほど好きなんですぅ~!)

逆に、南つかささんの役柄は、丁寧に気持ちを追ってくれていたので、
つかさの気持ちのゆらぎ…心情変化が目に見えて、とっても感情移入ができました。
つかささんによって、気持ちが揺さぶられる翔さんがもっと見たかったな…。
それと状況が似ている気がしました。

※詳細は、マイブログのレビュー・カテゴリー『制服レズビアン 西野翔 南つかさ』にあります。
そちらをご参照下さいませ。

登場人物の気持ちの流れの表現方法が
制服レズビアン→レズ痴漢
(※一人のみ、感情表現。)
片想いレズビアン→ずっと一緒にいようね2
(※2人の感情表現有り。)
~に似ているな…と思いました。

どんなに設定が荒唐無稽でもかまわないのです。

その世界に生きる登場人物たちが、
ドラマ(物語)のための、一つの記号(コマ)ではなく、
愛し愛され、泣いて笑って喧嘩して
(どこかの歌詞のフレーズみたいですが…)
確かな感情によって行動する~
登場人物(キャラクター)の感情のゆらぎ(葛藤)を観たい。

レズものはW主人公だと思われます。
どちらか片方の感情が欠けても成立しない
2人、どちらの心情も(映像として)描いてあると、
とっても嬉しいデス…。


(22)へつづく。
あともう少し…カナ。長くてホント、すみませんデス…m(__)m
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