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そのサークルは表向き、≪法律・人間心理研究会≫となっていた。
だが内情は女子学生を酔わせ、前後不覚にさせて集団レイプを行なう事が
体育会系の儀式の様に流行っていた。
全員が酔った上なので、あくまでも合意の上と言い張り、犯罪も成立しにくく、
関わった学生は警察トップや司法関係者の子供たち…という事もあり、
学校への莫大な寄付や名誉から、巧妙に表沙汰にはならなかった。
被害にあった女子学生は泣き寝入りするしかないのが実情であった。

一方、ゆいの大学の友人が口にしていた、
≪ヘカテの蝶≫と言う言葉。気になった能登の部下の白川は
ネットで調べてみる。
ヘカテ…古代エジプトでは出産を司(つかさど)る地母神。
ギリシャ神話では月を司る冥府神。
中世ヨーロッパでは魔術の女神~トリカブトを司る女神となっていた。
ここでもトリカブト。
やはり全ては繋がっているのか。

   × × ×

ゆいのアパートへ向かう能登と白川。
監視に立てておいた刑事の目をかいくぐり、
ゆいとりなはすでに逃亡した後だった。

二人の行き先…二人が育った故郷、群馬のあの田舎村しかない。
能登は白川を連れ、群馬県へと向かう。

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