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東京での再会から、ちょうど一年後。
あれから手紙以外、何の連絡もしていなかったけど、
今年もあの娘の家を訪ねて行ったらダメやろうか…?
思いきって彼女の家に電話をしてみました。
「遊びに行ったらあかん?」
「…ダメ、来ないで」
このセリフの一点張り。
「もう、あんたじゃ話にならへん!お母さん、出してよ」
「…いいけど、私がダメって言ったら、きっとお母さんもダメって言うよ」
「いいから、かわって!」
「…」
渋る彼女に、無理やりお母さんと電話をかわってもらうと…
「もしもし、~ミキがそう言うのなら…」
「!」

その後のことは、あまり覚えていません。
下手に逆らうと何をしでかすか判らないため、母親は彼女のいいなりで、
腫れ物に触るような態度をとっていました。
親が子供に遠慮してどーすんの!?
私はとても興奮してしまい、彼女の母親に食ってかかりました。
「じゃあ、ほっておいてもいいんですか!?」
「ええ、ですから、もう少し様子を見て・・」
様子を見るって、一年も二年も見るってこと!?
信じられへん…!!
涙があとからあとから溢れてきました。
どうにも出来ないもどかしさと、情けなさで頭が一杯になり、
彼女の母親の言葉も耳に入りません。
これ以上、彼女の母親と話をしたくなかった私は、
「すみません、切ってもいいですか?またお電話します」
そう言って、自分から電話を切りました。
そして家族に聞かれないように、一人、嗚咽しました。

(23)へとつづく。
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